Market History
2026年7月16日、日経平均株価は66,970円(14:27時点)。前日から2.59%下げて、ニュースは「大幅安」と騒いでいます。でも、この1日の上げ下げだけを見ても、たぶん何もわかりません。今日は思い切って、41年分をまとめて眺めてみます。
014年11ヶ月で、3.2倍。
1985年1月、日経平均は11,992円でした。そこから株価はほとんど休まずに登り続け、1989年12月に38,915円の最高値をつけます。4年11ヶ月で約3.2倍。土地も株も「持っていれば上がる」が常識だった時代——のちに「バブル」と呼ばれる熱狂の頂上です。
029ヶ月で、ほぼ半分。
頂上の景色は長く続きませんでした。年が明けた1990年、株価は転げ落ちます。9ヶ月後の1990年9月には20,983円——最高値から46%の下落です。もし1989年の暮れに「これからも上がるだろう」と買っていたら、1年経たずに資産は半分近くになっていた計算になります。
03長い冬——山一、リーマン、そして底へ。
ここからが日本経済の長い冬です。1997年11月、四大証券の一角だった山一證券が自主廃業を決めたその月、日経平均は16,636円。2008年9月には米リーマン・ブラザーズが破綻し、翌10月には8,576円まで沈みます。
そして2009年2月、7,568円。これがバブル後の底でした。1989年の最高値から数えて約5分の1。「株は上がるもの」と信じた人たちの資産が、20年かけて8割減った——それがこの国が経験した現実です。
0434年2ヶ月かかった、山の登り返し。
反転のきっかけのひとつは2012年12月。第2次安倍政権が発足したこの月の日経平均は10,395円でした。ここから金融緩和を追い風に株価は登り始め、2020年3月のコロナ・ショック(18,917円まで急落)を挟みながらも、2024年2月、ついに39,166円——1989年の最高値を34年2ヶ月ぶりに更新します。
「バブルの頂で買った人が、ようやく報われるまで34年」。積立でも分散でもなく、最悪のタイミングで一括投資した場合の話とはいえ、この長さは世界の株式市場の歴史でも珍しい例です。
05そして、いま。
2026年6月、日経平均は70,062円の史上最高値をつけました。7月16日現在は66,970円。冒頭の「今日2.59%下げた」というニュースも、41年の目盛りの上ではごく小さな点にすぎません。
この41年から持ち帰れることを、3つだけ。
①「いつ買うか」は、それだけで人生単位の差になりうる(最悪の例が34年)。②だからこそ、1日のニュースではなく時代の位置で見る癖をつける。③そして数字は、かならず出典つきで確かめる。この記事の数字はすべて、どなたでも確認できる公開データです。
この「時代の見方」を、動画では10分で。
出典: Yahoo Finance(^N225 月次終値、1985-01〜2026-07、遅延データ、2026-07-16取得)。数値は終値ベースであり、月中の高値・安値とは異なります。本記事は情報提供のみを目的とし、特定の銘柄・タイミングでの売買を推奨する投資助言ではありません。

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