「消費者物価指数が前年比で上昇」というニュース、毎月のように流れますが、この数字が何を測っていて、なぜ日銀や政府がそこまで注目するのか。仕組みを知ると、物価ニュースの解像度が一気に上がります。
目次
消費者物価指数(CPI)とは
消費者物価指数(CPI)は、私たち消費者が買うモノやサービスの価格が、全体としてどれだけ変化したかを測る指数です。総務省が毎月発表しています。食品・家賃・光熱費・サービスなど、家計が実際に買う品目をかご(バスケット)に見立てて、その「かご全体の値段」の変化を追いかけます。
ニュースでよく出る「コアCPI」とは
| 指標 | 何を除く? | 何がわかる? |
|---|---|---|
| 総合CPI | 除外なし | 家計の実感に近い物価全体 |
| コアCPI(生鮮食品を除く) | 天候で乱高下する生鮮食品 | 物価の基調(ニュースの主役) |
| コアコアCPI(生鮮食品とエネルギーを除く) | 生鮮+原油等の輸入価格 | 国内発の物価の力強さ |
日銀が「物価目標2%」と言うときに主に見ているのは、こうした基調的な物価の動きです。
なぜCPIが金利を動かすのか
日銀は「物価の安定」を使命としており、CPIが目標を大きく上回り続ければ利上げ、下回り続ければ利下げや緩和を検討する、という構図があります。つまり毎月のCPI発表は、住宅ローン金利や円相場の「先行予告」として市場に注目されているのです。
CPIと生活実感がズレる理由
「統計より自分の家計はもっと苦しい」と感じることがあります。これは、CPIが全国平均のかごで計算されるのに対し、家庭ごとに買うものの構成が違うためです。食費の割合が高い家庭ほど、食品値上げの影響を強く受けます。統計と実感、どちらも正しいのです。
次に読みたい
※指標の詳細な定義は総務省統計局の公表情報をご確認ください。

コメント